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フリーランス・個人事業主のリスクとは?保険加入などの対策も解説

フリーランス・個人事業主のリスクとは?保険加入などの対策も解説

フリーランスは自由な働き方ができたり、実力次第で収入アップも見込めたり、近年注目を集めている働き方です。その一方で、フリーランス・個人事業主ならではのリスクもあるため、それについても知っておくことが賢明です。

今回は、フリーランス・個人事業主が直面するリスクやトラブル等について、その対策とともに解説します。

フリーナンスは、フリーランス・個人事業主を支えるお金と保険のサービスです。
フリーナンスは、フリーランス・個人事業主を支える
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フリーランスのリスクとは?

フリーランスが直面するリスクには、以下のようなものがあります。

収入や生活面でのリスク

フリーランス・個人事業主になると、会社員時代にさまざまな制度に守られていたことに気づくのではないでしょうか。

フリーランス・個人事業主の場合、会社員時代のように収入が安定しないリスクがあるほか、出産・育児・介護などのセーフティネット(休暇制度や給付金など)が少なくなります。また、会社員のような厚生年金や退職金制度もなくなるため、老後資金が不安といった点もフリーランス・個人事業主によくある悩みです。

クライアントとのトラブル

会社員であれば上司や会社に相談できるようなクライアントとのトラブルも、フリーランス・個人事業主は自らが対応しないといけません。「仕事が受注できなくなるかもしれない」といった思いから、報酬や納期について強気に交渉できなくなることも少なくないでしょう。場合によっては、無理な要求を受け入れてしまうケースもあるかもしれません。

業務中に起こりやすい事故にも注意

業務を行う中で「クライアントの所有物を破損してしまった」「納品物に欠陥があり、第三者にケガをさせてしまった」といったトラブルが起こることも想定されます。また、業務上の事故としては、情報漏洩・著作権侵害・納期遅延・納品物の瑕疵などがあげられます。

このような事故が起こったとき、場合によっては、クライアントから損害賠償を求められるケースもありますので注意が必要です。会社員であれは法務部門が対応してくれるような事案も、個人事業主・フリーランスの場合には自ら対応しなければなりません。

情報漏洩とは

クライアントと取引を行う際には、「秘密保持契約(NDA)」を結ぶことが一般的です。情報漏洩が起きると、機密保持契約に違反したとして損害賠償を求められる可能性があります。

情報漏洩に気を付けながら業務を遂行することが大前提ですが、思いがけない不注意によって、情報が漏洩してしまうこともあります。たとえば、PCやタブレットの紛失、第三者による乗っ取り、カフェなどでの会話を盗み聞きされたといったケースもありますので、他人事とはいえません。

著作権侵害とは

著作権侵害も想定されるトラブルのひとつで、イラスト・写真・文章を扱うような仕事の場合は特に注意が必要です。フリー素材を利用する場合でも、利用規約に違反すると著作権侵害となりかねません。他者の著作物を参考にする際には、細心の注意を払うべきです。

もし、著作権を侵害していると指摘された場合には、謝罪するとともに速やかに非公開にするようにしましょう。訴訟まで発展するケースは多いとはいえませんが、場合によっては民事責任や刑事責任を問われることもあります。

個人事業主が知っておきたい著作権について詳しく見る

納品物の瑕疵とは

納品物に欠陥やミスがある場合、売主には契約不適合責任が生じ、追完請求を受ける義務が生じます。追完請求とは、「買主が売主に対して、契約内容に適合するように納品物の補修等を求めることができる権利」のことを言います。追完請求を受け入れない場合には、代金の減額や契約の解除だけでなく、損害賠償請求をされるようなケースも想定されますので、事前に契約書を確認しておきましょう。

納期遅延とは

フリーランス・個人事業主は、納期遅延にも注意が必要です。納期が遅延することによって先方に多大な経済的損失を与えるような場合には、損害賠償を請求されることも想定されます。また、納期を過ぎて納品した場合に契約自体が無意味となる「定期行為」では、納期を過ぎると無条件で契約を解除されますので、事前に契約書を確認するようにしましょう。

フリーランスに起こりがちなトラブルについて詳しく見る

フリーランスが抱えるリスクや不安への対策

フリーランス・個人事業主には上記のようなリスクや不安があるかもしれませんが、それをできるだけ軽減できるように対策することは可能です。具体的な方法をいくつか紹介します。

複数のクライアントや案件を持つ

特定のクライアントに依存するような働き方をする場合、「仕事が受注できなくなるかもしれない」といった思いから強気な交渉が難しくなりがちです。また、クライアントの業績悪化により取引が減ってしまった場合には、大きな収入減につながりかねません。

地道な営業活動が必要になるかもしれませんが、常に複数のクライアントや案件を持ち、リスク分散を行うことが大切です。

契約内容はしっかり確認する

万が一に備え、契約内容を入念に確認することも重要です。相手方に騙すような意図はなくとも、自分にとって不利な条件が組み込まれていることも考えられます。何度も入念に契約書を読むようにしましょう。予期せぬトラブルを回避するためには、自ら契約書のひな形を持ったうえで企業と交渉することも有用です。

将来や老後に備える

会社員の場合は厚生年金や退職金など、企業が老後資金を準備するような仕組みがあります。一方、フリーランスや個人事業主は、自ら老後資金を形成するための備えを考えなければなりません。具体的には、小規模企業共済の利用や、税務面で大きなメリットのあるiDeCo(個人型確定拠出年金)の利用などがあげられます。

また、2024年より改正される新NISAも有効に活用するとよいでしょう。育児や介護の資金に不安がある場合には、関連する保険商品を検討して備えることも一つの方法です。

節税にも!小規模企業共済の3つのメリット

新しいNISAの改正ポイントや活用法は?

フリーランス向けの保険に加入する方法も

リスク回避の観点から、万が一のトラブルに備えて、フリーランス向けの保険に加入することも一案です。

トラブルが起こってしまうと、場合によっては多額の賠償請求を自ら支払わなければならないといった事態も想定されます。トラブルが起こる前に、保険への加入を検討しましょう。

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フリーランスのリスクに関するよくあるQ&A

Q. フリーランスのリスクはなんですか?

A.会社員時代のように収入が安定しないリスクがあるほか、出産・育児・介護などのセーフティネットが少なくなります。老後資金が不安といった点もよくある悩みです。また、情報漏洩・著作権侵害・納期遅延・納品物の瑕疵といった業務上の事故にも注意が必要です。

Q. フリーランスで働くと、老後どのような不安がありますか?

A. 会社員のような厚生年金や退職金制度もなくなるため、老後資金に不安を感じる人は少なくないでしょう。自ら老後資金を形成するための備えとして、小規模企業共済やiDeCo(個人型確定拠出年金)の利用、2024年より改正される新NISAも有効に活用するとよいでしょう。

Q. フリーランスのリスクや不安の対策方法はなんですか?

A. 特定のクライアントに依存するような働き方を避けて、複数のクライアントや案件を持ちリスク分散を行う。万が一に備え、契約内容を入念に確認する。自ら老後資金を形成するための備えを考える。業務上の事故に備えるために、フリーランス向けの保険に加入する方法などがあります。

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