フリーナンスについて

ロゴとデザイン

フリーナンスのロゴについて

私は近年、七三の髪型の男性像を描いています。様々な仕事に安定した、完成度の高い「ヒト」を描こうとしたときに、この像とする選択が自然と続いています。また私は、これまでのイラストやデザインの仕事は繋がっているものという考えをもっています。今おこなっている仕事も未来、過去の仕事も、私が関わるものには一定の安心感をもて、それらが相乗効果でイメージが拡張し、人に豊かな気持ちになってもらえる状況を継続させていきたいという思いがあります。その結果、日本やアジアで見る機会も増えてきました。これからもこのスタンスで継続、進行していくのだろうと思います。

前置きが長くなりましたが、今回のフリーナンスも私からの視点では、安心、安定、豊かさ、楽しさ、それらを汲んでいるデザインにおさまったのではないかと感じています。特別なことはしていないと思います。限られた要素の中で、デザイナーの酒井氏ご協力のもと、可能性を潰し、ありえるものを羅列し、そこからベストを定める。淀みなく、クリーンに仕上がっているのではないでしょうか。このロゴの中心となる顔について、私はキャラクターとは思っていません。あくまで、すべての人の最大公約数のような、だれでもなく、そこにいて、しっかりと優しく、前を見ている。運営側、利用者、どちらでもよく、どちらでもある。普通にあって、ちゃんと仕事をする。そういうもの、そういう人たちの象徴のようにあればいいと思います。これは理想ですが、年月が経ったこれからも、私が描いた七三の髪型の像が社会に点在し、ふんばって立っていると良いなと思っていますし、今回のロゴもそこにあると面白いです。

※taiboku&co. 酒井一成氏。Noritake氏の作成したロゴの利用ガイドラインの作成などもご協力いただきました

2018年10月16日

イラストレーター

Noritake

Noritake

イラストレーター
モノクロドローイングを軸に広告、書籍、雑誌、ファッション、壁画など国内外で活動。
デザインやディレクション、作家活動もおこない、その活動は多岐にわたる。
イラストをもちいたノートなどのプロダクト制作も精力的におこなう。

フリーナンスのデザインについて

Webブラウザ上で動作するアプリケーションのUIデザインは、アプリケーション独自の世界観とともに、Webブラウザという世界観におけるインターフェースの普遍的な規則を踏まえる必要があります。フリーナンスでは、提供すべき情報構造をアプリケーション画面の遷移過程において、どのように断片化して届けていくかというところを独自の世界観と捉えて情報設計しています。そして、その世界観を標準的な文書構造で意味付けし、一貫性のある外観構造で定義したスタイルを適用することで、Webブラウザ内での表現として違和感のない見栄えを構築しています。

このように書くと小難しいことこのうえないのですが、ようするに、ユーザーの皆さんそれぞれが、その画面を見た時にこれが出来ると嬉しいという感情に先回りして、期待どおりの結果をもたらすことを意識しましたということです。

まだ小難しいですね。フリーナンスにログインすると、自分の仕事の成果が並んでいる。いつでもすぐに資金に変えて次の仕事に着手できる。そうした安心感を確実に提供できるようにデザインしています。

インデックスで一覧できて個別に詳細が確認できる。選んですぐに実行できる。ごく普通のありふれたUIデザインで操作に迷いがない。UIだけが主張することなく、空気のように存在していて、サービスとしてUXを感じて頂く。それがフリーナンスです。

2018年10月16日

UXデザイナー、インフォメーションアーキテクト

株式会社ツルカメ 森田 雄

森田 雄

UXデザイナー、インフォメーションアーキテクト
IA/UXデザイン、アクセシビリティ、ユーザビリティのスペシャリスト。WebサイトやWebアプリ、スマホアプリなどの分野で活動。株式会社ツルカメ代表取締役社長、株式会社ネコメシ代表取締役CEO。グッドデザイン賞、Web人賞など受賞。