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日々変化する副業市場。「小遣い稼ぎ」ではなく、本業を活かしたハイレベルなサービスが主流に?

飯田賢平

働き方改革の提唱や終身雇用制度の崩壊など、労働環境の変化とともに「副業」への注目度が高まりつつある昨今。チャンスがあれば副業で稼ぎたい、と考えている人も少なくないのでは?

そんな時代の中で、副業の在り方にも変化が起こっているようです。キーとなるのは「副業=小遣い稼ぎ」という概念を捨て、本職を活かしたハイレベルなサービスを提供すること。

これまでの副業のイメージを覆し、能力の高い登録者を企業にアサインするマッチングサービス【プロの副業】の事業責任者である株式会社ホールハートの飯田さんに、近年の副業市場についてインタビューしました。

ニーズがあるのは技術や知識を有した30〜40代のミドルクラス以上

まずは、御社の運営する「プロの副業」について教えてください。

基本的には会社員として働いている人、特にある程度のスキルや知識、経験のある30代から40代くらいのミドルクラス以上の方と、経験豊富な人材を求めている企業とをマッチングしているサービスです。

従来の副業は「本業とは異なる仕事を小遣い稼ぎ感覚でやる」という印象があるかもしれません。しかし弊社の提供する「プロの副業」は、本業での経験やスキルを活かして、レベルの高いサービスを提供する副業というイメージです。そのコンセプトがサービス名の「プロの」という言葉に表現されています。

プロの副業
「プロ」であることにこだわったサービスを提供

どういった経緯で立ち上がったサービスなのでしょうか?

もともと弊社は社員を扱う人材紹介をやっていたのですが、優秀な人材にはオファーが集中するため、企業間で取り合いになってしまいます。すると、望んでいる人材に接触できたにも関わらず、採用することができないというケースが多々起こりうるのです。

そこで、そういった人材を何かしらの形でつなぎ留められないかと考え、副業としてその人のノウハウを借りる、という形のサービスを考えました。

具体的にはどんな企業が御社のサービスを利用していますか?

私たちが力を入れているのは、マーケティング、広報、人事、新規事業開発といった職種です。

現在お付き合いしているクライアントはベンチャー企業が多いのですが、ベンチャーは社長が人事を兼ねていることもよくあります。そのため、採用力の不足が経営課題に上がることも少なくありません。そういった会社に、採用コンサルのような形で「プロの副業」の登録者をアサインして、正社員に代わって活躍してもらうという感じです。

外部の会社に人事業務を委託すると何百万、何千万とかかりかねませんが、個人を副業という形で使えば月数十万円で済むというメリットがあります。

飯田賢平
株式会社ホールハート「プロの副業」事業責任者・飯田さん

時給換算で1万円稼ぐ人材も。副業で稼ぐために必要なのは「積極性」?

実際に御社のサービスを通じて副業をしている人は、どのくらい収入を得られるものですか?

時給に換算すると3,000円前後から、優秀な人だと1万円くらいです。

具体例を挙げると、大手IT企業でカスタマーサクセス責任者を担当している登録者がいます。その方と某ベンチャー企業がマッチングしたのですが、登録者は月40時間で20万円稼いでいるので、時給にすると5,000円くらいですね。企業側からはそれでも「安い!」と言っていただいております。同職種の人材を社員として採用すれば、年収800万から1,000万円くらいは提示する必要がありますからね。

カスタマーサクセスは、SaaSビジネスにおいて受注後のコンサルを担うポジションで、現在は非常に需要のある職種です。しかし知見のある人材が市場に少なく、中途で採用するのが困難なのです。

やはり、副業市場では特殊な仕事をこなせる人材が求められるのですか?

もちろんそういう人材に対する需要は高いですが、それだけではありません。傾向としては、受け身の人よりも、自分から積極的に動ける人の方が上手くやれているし、お金も稼げていると思います。

積極的に動ける人、というのは?

例えば事前に約束していたミーティングを急遽欠席することになった際に、「すみませんでした」で終わるのではなく、「代わりにこの日はどうでしょう?」と、自分から積極的に提案できる人ですね。より良い仕事をするために能動的にコミュニケーションを取れる人材は、企業側からの評価が高くなると思います。

飯田賢平
副業をする上で、技術と同様にコミュニケーション能力は非常に重要

メガベンチャーを中心に、副業を解禁する企業も登場

働き方改革が提唱されていることもあって、副業市場は近年変わってきているのでは?

そうですね、副業OKの会社が増えてきていると思います。メガベンチャーと呼ばれる会社は、ほぼ解禁になっていますよね。メーカーなどの歴史ある会社や、企業としてやっていることをそのまま個人で受けられるようになる広告代理店など、まだ渋っている業界もあります。しかし、どこか一社が副業を解禁すれば、同業他社が続くことはあり得ると思います。

副業をしたがる人も増えていますか?

はい。弊社では転職相談も受けているのですが、そこで副業OKの会社を希望する人も少なくありません。副業によって収入を上げたいという理由もありますし、スキルアップしたいという狙いもあります。また、副業をすることがひとつのステータスだと考える人もいるようです。あとは、同じ仕事を続けていて飽きが来ている人。「転職する勇気はないけれど、ちょっと副業してみたい」なんていう人もいますね。

本職を持つ副業者とフリーランス、それぞれに魅力がある

ところで御社のサービスは、フリーランスも利用できますか?

はい。現在は登録者全体の2割程度がフリーランスですが、案件によってはフリーランスの方が向いているものもありますので、増やそうと対策を取っています。特にエンジニアやデザイナーなど、手に職系の人にはいいと思います。

副業者が増えることで、専業フリーランス(会社に勤めずフリーランス1本でやっているひと)の仕事が減る……なんてことはないでしょうか?

フリーランスにはフリーランスの魅力がありますからね。フリーランスの方は時間に融通が利きますし、コミット力も高いので、話は決まりやすくなりますよ。

副業に慣れていない人は、限られた時間の中で本業と副業をこなすための時間調整が上手くいかないこともあるのですが、フリーランスの人は日常的に時間管理をしているでしょうから、そういうところは上手いですよね。知らない会社で働くことにもスムーズに順応できるでしょうし、自分の仕事の料金設定が分かっているので、企業側と話が進みやすいという点もメリットだと思います。

フリーランスの中でも、これからの時代を生き抜く人はどんな人だと思いますか?

人口が減っていく中で、企業の雇用の仕方が変わっていきます。例えば、簡単な仕事はAIやロボットに任せて、ミドルやトップにスペシャリストを配置するような形とか。つまり、「個」の力が求められる場面が増えていくのだと思います。そういう意味では、フリーランスの人はチャンスが増え続ける時代になると考えています。

ありがとうございました!

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