合宿型WEBスクール「田舎フリーランス養成講座」って一体何?【開設者・山口拓也さんインタビュー】

駅を降りると広大な海が眼前に広がり、どこか懐かしい景色が続く千葉県富津市金谷。

この地域のコワーキングスペース『まるも』で年に数回開催されているのが、フリーランスの地方での独立を支援する「田舎フリーランス養成講座」。

開設者である山口拓也さんに、開設の経緯や講座の内容、田舎での開催にこだわった理由などを聞きました。

profile
山口拓也:WEBスクール運営や千葉県富津市金谷にてコワーキングスペース運営やカフェやアパート経営など、さまざまな事業を手がける。2017年からは金谷以外の他地域での活動も開始。今後はさまざまな地域でのスペース運営やコミュニティづくりを視野に入れている。

約1カ月間、田舎に滞在しフリーランスの仕事を実践型で習得

まず「田舎フリーランス養成講座」の概要を教えてください。

田舎フリーランス養成講座(以下、いなフリ)は、合宿型のWEBスクールです。私たちが運営する、金谷のコミュニティスペース『まるも』に約1カ月間滞在し、フリーランスの仕事を実践型で学びながら、WEBスキルの習得やキャリアアップを目指します。

田舎フリーランス養成講座HPより

午前は講義、午後はワークタイムになっており、午前中の座学が身になっているかを、午後に確認するようなイメージです。

大きな特徴は、講師の話を聞いて学ぶだけの講座ではなく、クラウドソーシングなどを通して案件を実際に獲得し、本番を経験しながら成長できるという点です。受講者の中には、合宿期間中に月10万円以上の収益を得る人もいますよ。

なぜ合宿型の講座にしたのでしょうか。

合宿型にした方が純粋に楽しそうだと思ったのと、あとは合宿型の方が通学やオンライン型よりも参加者の成長が早く、成果を出しやすいと考えたからです。

私自身も参加者のみなさんと共に過ごすことで、とても刺激をもらっています。

スキルアップやキャリアアップを目指す会社員の参加者も増加

山口拓也さん

地方を拠点にフリーランスとして活動したい、と考える人が受講するイメージですか?

そうですね、フリーランスになりたいという目的を持って参加する人が多いです。

ただ、スキルアップやキャリアアップを目指す会社員も最近は増えていますよ。「フリーランスになるか迷っているので、一度フリーランスを体験してみたい」という会社員もいますね。参加者の年代は20代が半数以上ですが、30代も2割強、40代の方もいらっしゃいます。

もともと田舎暮らしに興味がある参加者も多いので、いなフリ参加後にそのまま金谷に移住する人もいますよ。

仕事に集中するための「修行」の場として金谷に移住

都心ではなく、あえて田舎で講座を開設しようと考えた理由は?

田舎フリーランス講座をここで開設しようと思ったのは、私が運営するコミュニティスペース「まるも」を会場にしようと思ったからです。

ですので、まずはなぜ「まるも」を金谷にオープンさせたか、からお話しします。

金谷という街には、もともと縁もゆかりもありませんでした。僕は大学を卒業後してすぐに独立したのですが、その当時、私の友人が関わっていた「KANAYA BASE(金谷ベース)」というコミュニティスペースを紹介してもらいまして。そこが気に入ったので、東京から金谷に引っ越し、利用者の一人としてそこに通うようになったんです。

わざわざ金谷に引っ越したんですね。

その頃は東京在住だったのですが、都会は遊ぶ場所や時間を潰せる場所が多くて、つまり「誘惑」がたくさんあるじゃないですか。僕は割とそういう誘惑に負けてしまうところがあるので(笑)。

仕事に集中するための修行の場として、金谷に移住することに決めたんです。

山口さんが運営する金谷のカフェ

最初は「自分の仲間づくり」を目的に講座を開設

そんな経緯で金谷という地域と関わるようになったのですが、ありがたいことに私の抱えるweb関連の案件が増えてきたので、それを任せたり手伝ったりしてもらえる仲間をつくりたいという考えるようになりました。

そこで、まるもという場所を活用しつつ、いなフリを始めることにしたんです。

ちょうどKANAYA BASEの2階のシェアハウスが空いていることを知ったので、いなフリを通じて金谷への移住者を増やすことができれば、そのシェアハウスの空き家対策にもなるかなと思いまして。

場所にこだわらず仕事ができれば、人生の選択肢が増えるはず

てっきり「金谷が大好きだから、活性化させたい」という熱い思いで開設したのかと思っていました。

もちろん金谷という街は好きですが、そういうニュアンスとはちょっと違いますね。僕はむしろ、場所にはそんなにこだわりがないんです。

場所にはこだわらないというと?

場所にこだわらず、どこでも自分のしたい仕事ができる人間になれれば、人生の選択肢が増えてより幸せになると思うんです。いなフリはその目標を達成するためのやり方のひとつです。

働き方の幅を広げてもらう機会を提供したい

いなフリの今後の構想を教えてください。

人生の選択肢を増やすということを目標にして、今後はパラレルワーカーや在宅ワーカーとして働くための学びを提供する講座も開設したいと考えています。さまざまな状況の人が参加できるよう、通学型、オンライン型といった学びの手段も多様化していきたいです。

副業やパラレルワークなど、多様な働き方が認知されてきたものの、そのような働き方を希望しても実現している人はまだ多くはありません。最適な働き方で楽しく働ける人が増えれば、よりよい社会になると私は考えています。

いなフリではそんな人が増えるよう、フリーランスという選択肢を知り、働き方の幅を広げてもらう機会を提供していきたいと思います。

より多くの人が、人生の選択肢を増やす機会に恵まれることを期待しています!