フリーランスが避けては通れない、一年に一度の「確定申告」。またこの季節がやってきた……と頭を悩ませている方々のために、FREENANCE MAGでは確定申告を少しでもスムーズ&的確に進めるための情報をお届けしています。
過去に作成した確定申告の記事をまとめましたので、気になるテーマがあればぜひご一読ください!
Contents
確定申告のやり方Vol.01「青色申告・白色申告の違いについて」
意外に知らない人が多い、青色申告と白色申告の違いについて。簡単にポイントをまとめます。
青色申告は「複式簿記」、白色申告は「単式簿記」による帳簿が必要
白色申告の単式簿記の場合は、売上と経費の明細が分かれば大丈夫、というイメージです。対して青色申告の「複式簿記」は、売上や経費などのいわゆる損益に加えて、お金がどのように動いたかなど、現預金や売掛金などの「資産」や買掛金や借入などの「負債」の動きについても記帳する必要があります。
青色申告にすることによるメリットは大きく3つある
青色申告にすることによる税務上のメリットは、主に以下の3つが挙げられます。
- 赤字額を3年間繰り越すことが可能
- 「青色申告特別控除」として65万円の控除が受けられる
- 青色専従者として家族の給与を経費にできる
青色申告をするには、税務署に青色申告承認申請書を提出する
青色事業者になるには、税務署に行き、青色申告承認申請書という書類を提出します。開業時に個人事業主の届け出として「開業届」を出すのですが、同時に提出する人が多いようです。
確定申告のやり方Vol.02「経費入力で注意すべき3項目について」
確定申告の準備をしている際に「これって経費になるの?」「この項目っていったい何?」という疑問を抱いたことがある人も多いのではないでしょうか。経費について考えるときには、以下のようなポイントに注意しましょう。
経費は売上獲得のために必要な支出。重要なのは事業関連性
経費は「この支出は事業に関係がある支出です」と説明できる範囲で計上しなければなりません。税務署の人に「事業関連性」をしっかりと説明できるもの、と考えてもらうといいかもしれません。
「家事按分」は合理的な根拠を基に割合を決めよう
自宅(賃借)で仕事している場合など、プライベートと仕事で混同して利用しているものの費用は事業経費として計上していいのか、経費にするとすればどのくらいの割合が適切なのか、という問題はよく議論されることだと思います。このような経費のうち、私的な利用分と事業利用分とを按分することを「家事按分」といいます。
経費の算出については「自己否認」という考え方が大切
経費の事業関連性については、説明がつかないものは経費に計上せず「自己否認」する。また、公私で利用が混ざった経費については、私的部分を合理的に説明可能な基準で計算してその部分を「自己否認」することが大切です。
経費を入力する際には、在庫・給与・固定資産税等に注意
確定申告をスムーズに進めるために一つアドバイスするとすれば、必ずしも全ての経費項目に細心の注意を払う必要がないということです。ただし、いくつか注意すべき項目があるので、そこはしっかり押さえておきましょう。注意すべき項目は以下の3つです。
- 「給与」と「外注費」
- 「在庫」
- 「固定資産」
確定申告のやり方Vol.03 「クラウド会計サービスで書類作成の手間を省くテクニック」
最近はクラウド会計サービスが普及し、自分の銀行口座やカードをシステムに連携させておけば、日々のお金の流れが自動的に登録され、確定申告書類の作成を楽にすることもできます。
クラウド会計サービスで記帳の手間を大きく軽減
クラウド会計サービスを利用することで、以下のようなメリットが期待できます。
- 記帳の手間が省ける
- 必要書類を自動生成できる
- 日々の収支を確認できる
クラウド会計サービスで確定申告する際の注意点
最初の設定が間違っていると、そのまま間違いが継続されてしまうということもあります。それを回避するためにも、最初にルールを決めておくことが重要です。初期設定でわからないことがあったり、完成した決算書をチェックして欲しかったりするときは、税理士に相談してみるという方法もあります。
税金の支払いにクレジットカードを利用するのもおすすめ
クラウド会計サービスから話はそれますが、確定申告後に納税額が確定したら、税金をクレジットカードで支払うという方法もおすすめです。クレジットカードを使用すると、必ずと言っていいほどポイントが付与されます。事業税の支払いは高額になることもありますから、それに対してポイントが付与されるのは魅力的。さらに、支払いを後回しにできるので資金繰りの観点からも有利です。
記事解説:萩口義治先生
株式会社HG&カンパニー/はぎぐち公認会計士・税理士事務所代表公認会計士・税理士
創業支援を得意とし、フリーランスの法人化支援やフリーランスが利用できる補助金や創業融資の獲得支援などを行なっている。
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