FREENANCE MAG

フリーランスを応援するメディア「フリーナンスマグ」

勉強=ダサい? 視野を広げて、自分軸で生きるべし! 受験系YouTuber『wakatte.TV』びーやま&高田ふーみんインタビュー

勉強=ダサい? 視野を広げて、自分軸で生きるべし! 受験系YouTuber『wakatte.TV』びーやま&高田ふーみんインタビュー

受験生を中心に絶大な人気を誇る、教育痛快バラエティ番組・受験系YouTuber『wakatte.TV』のツッコミ担当・びーやまさんが、初の著書『17歳のときに知りたかった受験のこと、人生のこと。』を上梓されました。「若者を元気にすることで、日本を元気にしたい」というポリシーのもと書かれた本書は、各種ランキングでベストセラー1位を獲得!

とかく軽視されがちな“勉強”や“学歴”の重要性、そして、頑張り抜くことの尊さを、データ掲載に協力し、本書内で対談もしている相方の高田ふーみんさんと共に語ってくださいました。

profile
びーやま
教育痛快バラエティ番組・YouTube『wakatte.TV』のツッコミ担当。早稲田大学教育学部卒。高校時代の偏差値は37だったが、1年間の浪人を経て早稲田大学に入学。大学時代は起業・自主退学・復学など、さまざまな経験をしたのち、大学受験のすばらしさに気づき現在に至る。決め台詞は学歴モンスターの相方・高田ふーみんを制止する「ヤメロオマエ」。
https://www.youtube.com/channel/UCbOAbbOpTdRR2IglyBmpZng
https://x.com/asalabo_jp
https://www.instagram.com/takeruyamabi/
profile
高田ふーみん(たかたふーみん)
教育痛快バラエティ番組・YouTube『wakatte.TV』にて「学歴至上主義」を貫く学歴モンスター。京都大学経済学部中退(現役合格)。学歴を絶対の価値基準とする偏った思想を持つヒール役として受験生や大学生を中心に人気を博している。決め台詞は「Fランやないか」。
https://www.youtube.com/channel/UCbOAbbOpTdRR2IglyBmpZng
https://x.com/tigakukirai
https://www.instagram.com/gwsn_fumin/

スポーツも勉強も努力の価値に差は無い

受験系YouTuber『wakatte.TV』びーやま
びーやま

まずは、お2人がどんなふうに出会い、YouTubeチャンネルを始めたのかの経緯から教えていただけますか? 

高田ふーみん(以下、ふーみん) 僕らは地方の出身で、大学の情報とかがまったくないところで育ったんですね。特に僕は兵庫県の淡路島にいたんで、オープンキャンパスに行こうと思ってもなかなか行けない。なので全国の大学を巡って、各大学のリアルを視聴者に届けることができたら価値あるなと思って始めたのが、wakatte.TVなんです。ただ、どこで知り合ったのかは……言えない! 秘密の関係です。

了解しました(笑)。ただ、そんな健全な目的で始まったチャンネルの割には、今は在校生に突撃して、京大出身のふーみんさんが、かなりの毒舌をかましているのが売りになってません?

ふーみん 真面目な動画を普通に上げても、やっぱりYouTubeってあんまり評価されないんですよね。それで自分の毒舌キャラを押し出したら、ウケが良かったという。

びーやま 最初はいろいろやってましたよ。ピルクル一気飲みとか、デカいバルーンに入ってみるとか、YouTuberらしいこともやっていて。それ自体はぜんぜん受験に関係ないですけど、大学の情報を発信したいというのと同時に、受験生のモチベーションを上げたい、そのための息抜きになる動画を出したい気持ちも軸にあったんです。あとは、社会に“高学歴ってカッコいい”っていう価値観を、もう少し世の中に作りたかったんですよね。

それは、なぜ?

びーやま 今の日本って、まだまだ学歴が大事な社会じゃないですか。もちろん自分自身のスキルを磨いて、学歴関係ない世界で活躍できるのであれば、それで全然良いと思いますよ。『17歳のときに知りたかった受験のこと、人生のこと。 』にも書いたように、学歴は幸せの絶対条件じゃない。

だけど、半分以上の人が大学に行く今の時代、ほとんどの人間は新卒一括採用の“就活”を経験するわけだし、そこでは学歴が高いほうが絶対に有利ですよね。実際、僕らが1回ネット番組に出て炎上しかけたときも“学歴なんていらない”って言ってた出演者の方々、みんな高学歴だったんですよ!

最低MARCH(※)みたいな。結局“学歴が必要だ”って言うと炎上しちゃうから、それを隠しているんですよね。おかげで大学受験前に真実を知れなくて、就活の段階に至って初めて“志望する仕事に就くには学歴が必要だったんだ”と気づく人も多いんです。

※マーチ:明治大学、青山学院大学、立教大学、中央大学、法政大学の難関私大5校を指す

確かに、スポーツはいくら追求しても止められないのに、勉強に関しては“勉強ばかりするのは良くない”的な言説が、日本にはありますよね。

ふーみん 高卒で活躍してる人が一部いるから“学歴なくても活躍できる人はいるんだ!”って主張するんでしょうけど、平均を取ってみたら年収だって大卒とか高学歴のほうが高いし、全体を見れば高学歴のほうがチャンスは多い。だから、一部の成功例だけを取って、気持ちのいいことを言ってるコメンテーターにはムカつきますね。

そういうのもあってか、特に地方に行けば行くほど“勉強=ダサい”みたいな風潮が強いんですよ。僕も休み時間とかに勉強してたら“なんで勉強なんかしてんの?”って言われましたから。その“勉強ってダサい”みたいな価値観を払拭したくて、YouTubeチャンネルを始めたところもあるんです。スポーツと同じで、勉強という軸で結果を出している人はすごいんだよ、素晴らしいんだよってことを上手く伝えたい。

びーやま スポーツだったり芸術だったり、何か自分の好きなものや極めていく道を見つけられなかった世の大半の人が頑張ることのできる、最後の砦が勉強や受験だと思うんですよね。自分の人生をどうしていけばいいか見えないとき、まず勉強を頑張った経験って、その後の人生でメチャメチャ活きる。何かに向かって一生懸命努力するっていうのはカッコいいことだから、学生のうちは学歴を求めて頑張るのって、決して悪いことではない。努力した結果が、学歴となって表れるという認識なので。

自分軸で生きるために視野を広げる

受験系YouTuber『wakatte.TV』高田ふーみん
高田ふーみん

地方に行くほど“勉強=ダサい”の風潮があるということでしたが、お2人は上京してみて、地方と都会との価値観の差異というものは感じましたか?

びーやま メチャメチャ感じました。 それこそ東大とか京大に行くために、都会には中学受験という文化があることも知らなかったですからね。

僕ら年に日本2、3周するくらいの勢いで地方を巡ってるんですけど、例えば、この令和の時代になっても“女の子は都会に行かずに地元で働くのが良い”っていう価値観があって、それで苦しんでる人も結構いるんですよ。

ふーみん あとは、親が大学受験に反対だったり、教育に全然力を入れてもらえなかったりするパターンも意外と多い。良い大学に行けば優秀な人たちとのつながりもできるし、いろんな意味でチャンスも広がるのに、そもそも情報が少ないので、この世の中にどんな職業があるのかもわからないんですよ。

僕も淡路島にいたままだったら、限られた選択肢の中から仕事を選ばないといけなかったのかもしれない。だけど、京大に行ったことで視野が広がって、無数の仕事があることが知れたし、実際、官僚になった同級生もいますから。その点でも、やっぱり京大ってすげーな!って思うし、そういう人たちと出会えたのは自分としては誇りです。

ちなみに、今、お2人が地元に帰ったら、どんな扱いをされるんですか?

びーやま 僕の高校からは早慶の合格者なんて全然出ないんで、めっちゃモテました(笑)。みんな一応、東大、早慶くらいの名前は知ってくれてて。ただし、一橋大学とかになると知らない。

ふーみん 僕の場合は、大学に行ったらすごい!っていう扱いですね。大学のレベルとかもあまりわかってないんで、京大だからどうこうってことはあんまりないかもしれない。ただ、京大に行ったことで自信はつきました。僕は小学校、中学校とスポーツも全然ダメだし、周りからイジめられていた時期もあったんですよ。それが大学受験という戦いに勝つことができたのは、ひとつの成功体験になりましたね。

びーやま だから、大学受験って下剋上だと思うんですよ。望めば、かなり平等な条件で戦うことができて、勝てば人生を変えることもできる。そのためにも、高校時代のうちにいろんな大学があるのを知ってほしい、受験生のモチベーションを上げたい、っていうのがwakatte.TVの根本なんです。

それをYouTubeでの映像ではなく、書籍という形でまとめたのが『17歳のときに知りたかった受験のこと、人生のこと。』なんですね。

びーやま そうです。出版社の方から、「wakatte.TVで訴えていることを改めて書籍という形で出しませんか?」とお話をいただいたので、各章末に入ってる僕とふーみんの対談以外は真面目に書きました。YouTubeではいろんな層に届くように、あえてバラエティ色強めにして発信してるんですけど、今回は書籍ということで、しっかり自分と向き合いながら読めるものにしたかったので。

そこで、ふーみんさんとの共著ではなく、びーやまさんがメインで執筆されることになったのは、なぜ?

びーやま ふーみんは“学歴モンスター”というヒール役で、僕は、それを止める真面目な役割なので(笑)。

ふーみん 若者を何とかしたい!という想いが、びーやまは強いんですよね。

びーやま 僕は若者のモチベーションを上げて、最終的には日本を元気にしたいんです。だから受験勉強を通して、何かを頑張るという経験をやってみてほしいと伝えたくて、新学年を迎える春に合わせて出させてもらいました。

フリーナンスはフリーランス・個人事業主を支えるお金と保険のサービスです
ネットde診断バナー