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勉強=ダサい? 視野を広げて、自分軸で生きるべし! 受験系YouTuber『wakatte.TV』びーやま&高田ふーみんインタビュー

勉強=ダサい? 視野を広げて、自分軸で生きるべし! 受験系YouTuber『wakatte.TV』びーやま&高田ふーみんインタビュー

一番コスパが良くて、最も平等なのが「勉強」

受験系YouTuber『wakatte.TV』びーやま&高田ふーみん

個人的に感銘を受けたのが“学歴の高い人が好きなんじゃない。自分の学歴を愛している人が好きだ”という言葉で、17歳のときに頑張りきることの大切さが、ここに詰まっているように感じました。

びーやま ありがとうございます。結局、自分が精一杯努力した結果であれば、その大学がどのランクにあっても愛せると思うし、たとえ偏差値の高い学校でなかったとしても、頑張って希望のところに入れたら絶対に誇りじゃないですか。(ふーみんを指して)コイツは旧帝大しか認めていないですけど、僕は私立で満足だし納得している。

ふーみん 要は、自分軸で生きろ!って話です(笑)。

ふーみんさんは自他ともに認める“学歴モンスター”ですもんね。

ふーみん 時間って平等じゃないですか? 高校3年間という同じ時間が与えられていて、その間にある程度勉強すれば結果が出るのが大学受験なので、学歴低い人はサボったのかな? 何してたんだろう?っていう。

そもそも人生を成功させる上で、勉強が一番コスパいいんですよ。戦いとして最も平等だし、出題範囲も決められていて、勝つための道がわかりやすい。そのあとの就活になると、学歴の他にコミュニケーション能力だとか、いろんなバイアスがかかってきちゃいますから。

びーやま もちろん家庭環境だとか、生まれ持っての地頭とかの影響もなくはないけど、スポーツと比べると、全然覆せるレベルだと思うんですよ。例えば、スポーツは8割が才能で2割が努力、勉強は8割が努力で2割が才能って言いますからね。その才能も、努力できる才能、継続できる才能だったりするし、やっぱり勉強って努力の余地が大きい。

しかも、受験って勉強だけじゃなく、自己管理能力とか問題解決能力も鍛えられるから、社会に出てからも絶対役に立つんですよね。これは全国の受験生に聞いてほしいんですけど……僕、まったく自己管理ができない人間なんですよ。欲望のまま右脳で生きてるんで、現役のときはまんまと落ちて。

なので、浪人時代は管理をしてくれる塾に通ったんです。だから、自分を分析して自己管理ができないと判断したら、助けてくれる人や機関を頼ればいい。それも問題解決のための戦略のひとつですからね。

ふーみんさんはそれこそ周りに大学受験をする同級生が少なくて「何、勉強してるんだよ」と言われるような環境で、周りに流されたり誘惑に負けそうになったりはしなかったんですか?

ふーみん 自分は参考書が最強だと思っていたので、学校の授業中もひたすら内職して参考書をやってたんですよ。そしたら高校の先生にブチギレられ、教室内も“何してんねん”みたいな空気になったんですけど、絶対に結果を出して自分のやり方が正しいってことを証明してやる!っていう反骨精神を頑張る原動力にしてました。

では、同じような環境にいる受験生の心が折れないためには……やっぱり「俺たちのYouTubeを見てください」ってことになっちゃいます?

びーやま 完全になっちゃいますね(笑)。そのための発信活動をしているので。僕らのチャンネルって、例えば「灘高校生はどういう価値観で生きているのか?」みたいな動画を出したりもしてるんですよ。将来、世の中で活躍するエリートたちが、どんな幼少期を送り、どんなことを考えているのか?ってことを知るだけで、メチャメチャ刺激になるはずなんですよね。

ふーみん 特に地方の子どもたちって、学校の先生とか親の常識で生きていると思うんですよ。 例えば、九州の高校だと国公立が絶対で、私立はありえないみたいな風潮がある。でも、東京に出れば国公立より早慶のほうが就活に強い場合もあるので、僕らのチャンネルを観てくれている高校生の子には、自分の回りの常識だけがすべてじゃないんだよっていうことは言いたい。地方が違えば常識も違うし、親の言っていることが絶対ではないから、いろんな意見を知った上で、自分が納得のいく決断をしてほしいんですよね。

びーやま だから『17歳のときに知りたかった受験のこと、人生のこと。』に書いた受験論も、すべてが正しいとは思っていないんです。ただ、これを知った上でいろんな価値観を共有して、自分に合うものを見つけていってほしいなと。

失敗はギフト。後悔も原動力に変えて

受験系YouTuber『wakatte.TV』びーやま&高田ふーみん

「受験だけをすべてにしてはいけない」とも書かれていましたもんね。私も大学受験に合格したあとに、次の目標を見失ってしまった経験があるので、とてもよくわかります。

びーやま それこそ合格をゴールにしてしまうと、高田ふーみんみたいな学歴モンスターが生まれてしまうんで(笑)。

ふーみん “スチューデントアパシー”って言うらしいんですけど、いわゆる、燃え尽き症候群ですね。まさに自分もそれで、頑張って京大に入っても、回りの同級生もみんな京大だから差がつかないんですよ! 点数化できる軸が何もなくて、次、何を目標にしたら頑張ったらいいんだろう?って悩んだ挙げ句、YouTuberという新しい天職と出会えたんです。YouTubeの登録者を増やすとか再生回数を上げるとか、数字が目に見えてわかるものって自分に合ってるんですよね。

びーやま すごいのが、企画の9割はコイツのアイディアなんですよ。受験生とか高校生が漠然と抱えている悩みだったり、もやもや感を言語化して企画に落とし込むのが上手いんです。 あんまり言いたくないですけど(笑)。

ふーみん そう。ちょっと下心をくすぐる企画とかを考えるのが好き。

びーやま 例えば、タピオカ飲んでる人って低学歴じゃないか?とか。 要は、流行りに乗って映えだけで選んでいる人の層って低学歴なんじゃない?ってことですね。 あとは、黒マスクつけてる人は低学歴説とか、「言われてみればそうかも……?」みたいなものを言語化するのが上手いんですよ。

ただ、それってひとつ間違えれば炎上待ったなしですよね?

ふーみん 以前「法政大学第一志望ゼロ人説」っていう企画をやって、大炎上しました(笑)。でも、これっていわゆるFランの大学だったら成立しなくて、一応、周りからは「すごい」と言われている法政だからこその企画なんですよね。

びーやま 実際インタビューしてみたら、法政生の95%くらいが同じことを思っていて、別に怒ってなかったんですよ。やっぱり青学とか明治とか立教に受かってたら、そっちに行くって人がほとんどで。

ふーみん むしろ、いじられて嬉しい!とか、法政にネタができた!みたいなノリで、好意的に受け取ってる法政生も結構多かったんです。

びーやま だから、当事者じゃなく周りが「いや、それは失礼だろう!」って炎上したパターンですね。僕らとしてはあくまでバラエティであり、ボケなんだよっていうスタンスだったんですけど。

ちなみに、ふーみんさんの天職はYouTuberということでしたが、びーやまさんの天職って何でしょう?

びーやま 僕の天職は、人のモチベーションを上げることかなぁと。僕と話してる人は、みんな元気になるんで。

ふーみん 自信すごいね(笑)。

びーやま ぶっちゃけて言うと、この本も全然売れると思ってなかったんですよ。結構尖ってる本ではあるんで、そこまで広い層には刺さらないかな……と思ったんですけど、また重版が決まって。「読んだら元気をもらえた」という感想がすごく多いんです。

ふーみん まぁ、びーやまは心理学とかの勉強もしてますからね。

びーやま 僕、教育学部なんですよ。 教育心理だったり社会人教育、リカレント教育とかも専門で、やっぱり人間、学び続けることって重要なんですよね。お金持ちになるとか成功するとかっていう直接的な効果はなくても、自分の問題解決能力が高まったり、人生が生きやすくなるんです。

人生って幸せになったほうがいいと、僕は思うんですよ。結局1億年後には人類なんて滅んでるわけだから、人生楽しんだもん勝ちで、そのためにも自分軸で生きるべき。ただ、自分の幸せが何かなんて、みんな18歳まで生きてきてもわからないから、それを見つける旅をするのが大学生の4年間だったりするんじゃないかなと。

『17歳のときに知りたかった受験のこと、人生のこと。 』は、より良い4年間を送るための指南書みたいなものですね。

ふーみん 僕らがYouTubeで何千人とインタビューしてきて、ようやく固まってきた学歴観みたいなものを載せていますから、ぜひ、全国の高校生に読んでほしいですね。

びーやま だからと言って、高校生のときに読まないと意味がないというわけじゃない。後悔が自分の原動力になることもあるだろうから、受験のときの頑張りや悔しさを思い出すことで“あのときできなかったことをやってみよう”という気持ちにもなれるだろうし、そういう意味では大学生や社会人、それこそフリーランスの方にも読んでほしい。それで、何かを“頑張ろう”って気持ちを得てもらえたら、個人的にも一番嬉しいです。失敗もギフトですから。

素敵な言葉ですね。では、今後のお2人の目標も教えていただければ。

びーやま 受験生の中だとwakatte.tvは知名度が高いというか、受験生にとって励みになるチャンネルとして名前を挙げてもらえることも多いので、約50万人の全受験生に毎年しっかり観てもらいたいということと。まだ回り切れていない全国の大学を全部調べるのと、個人的には海外展開! 今、海外の大学に進学する人も増えているので、そのへんにも切り込んでいきたいですね。そうやって情報提供することで、自分の目標に向かって頑張れる高校生を増やしたいです。

ふーみん 個人的な目標で言うと、京大の同期を見返したい! 現状やっぱり炎上系YouTuberみたいな扱いなんで、同期からは見下されてる感じなんですよ。なので、もっとデカくなって「あいつらすげぇな」って思わせたい。それだけの影響力を持ちたいっていうのが個人的な目標です。

びーやま モチベーションが芸人やね(笑)。

受験系YouTuber『wakatte.TV』びーやま&高田ふーみん

撮影/中野賢太@_kentanakano